コラム

ゼロから始めるソロキャンプ その⑧キャンプ専門店の「モリパークアウトドアヴィレッジ」と「ビックアウトドア」でキャンプ道具を買い足す~後編~

メーカー各社の道具を比べられる、話題のキャンプ専門店

 

昭島の「モリパークアウトドアヴィレッジ」で、テントのツーリングドームSTとおまけにインフィニティチェアまで買って、テンション爆上がりです。
そのまま、東に4駅離れた立川駅まで電車で向かいました。
 

◇    ◇    ◇    ◇
 

立川駅北口を出れば、右手にビックカメラが見えます。徒歩2分で到着し、8階までエレベーターで向かいました。

 

広い!

 
奥に自転車などのコーナーがありましたが、フロア中央をアウトドア関連のグッズが占めています。昭島のコールマン直営店(約700平方メートル)がとても広かったのですが、同じくらいか、少し狭いくらいじゃないでしょうか。どちらにしても広いです。
 
何よりも、いろいろなメーカーのものが同じコーナーで売られているのがいいですね。メーカー直営店だとこういった比較ができませんから。
 

焚火会では阿諏訪さんが使っているヘリノックス。そのライバル商品も一緒に並んでいます。

 
一社のメーカーですべてのキャンプギアを揃えることなどありませんから、以下のようなトータルコーディネートが展示してあるのも参考になります。
 

私のような初心者ソロキャンパーには見るだけで参考になります。

 
今回見たかったのは、ガスバーナーです。どこでも燃料が買えるCB缶とアウトドア専用のOD缶、どちらのタイプにするのか、迷っているところなのですが。
 
コーナーにつくと、展示品がずらりと並んでいました。
 

ヒロシさんも愛用しているSOTOのCB缶のレギュレーターストーブSTー310の展示品も。

 
CB缶は、SOTOからはSTー310だけじゃなくて、ボンベを離れたところにつけられるフュージョンSTー330や、展開するとV字型になる面白い形をしたG-ストーブSTー320なども初めて間近で見ました。
 
ご自身もキャンパーであるという店員さんにうかがいました。
 
キャンパー店員 ガスストーブ? 今の時期ならば、寒いのでOD缶がおすすめですね。CB缶だとうまく着火できなかったり、途中で消えたりとかもあるんですね。たしかに維持費は、おっしゃる通り、コンビニや100円ショップで燃料が買えるCB缶のガスバーナーに軍配が上がります。しかし、アウトドアでの安定・信頼と、コンパクトさにおいてはやはりOD缶がいいかと。
 
ーーストーブ本体自体の値段は、OD缶でもCB缶でもそこまで変わらないんですね。
 
キャンパー店員 ここに並んでいるのはそうですね。ちなみに、燃料缶はメーカーを合わせて買っていただくのが原則ですね。別メーカーのものを使うとかが奨励されているわけではないので。
 
あとCB缶を検討しているのでしたら、たとえば数名で鍋とかするならば、ガスボンベが火元から離れるSTー330がいいですね。大きな鍋を上に乗せると、STー310とかは、輻射熱の影響を受けることも考えられます。遮熱板が少し小さいのでね。
 

『ヒロシのソロキャンプ』(学研プラス)より。遮熱板にナイフで芸名を掘ろうとしたエピソードは、本をお読みください。他にも道具のエピソードが盛りだくさんです。

 
ソロキャンプでしか使う予定がないため、ここはコストを考えて、CB缶にしておくかな、と考え、STー310か展開した形が面白いSTー320を検討。しかし、あいにくどちらも店頭在庫が切れていたので、購入できませんでした。
 

今回在庫を切らしていたSTー310。しかし展示品を置いてくれているので、実際手に取れるのがありがたいです。

 
  
 

思いがけず、“幻の一品”を購入できた

 
なお、もう一つ気になるのが、ありました。ホットサンドメーカーです。ヒロシさんが、
 
「普通の食パンがご馳走になりますからね」
 
といわれているのを聞いていて、家でサンドイッチをよく作っている自分としては、家&キャンプの両方で使えるものを探していました。
店員さんに聞いたら、やはり特別コーナーがあったので連れていってもらいました。
 

この後ろには食パン2組が同時に焼けるものも置かれていました。

 
いろいろなメーカーのものが売られています。左のアヒルマークが可愛いな、と思ったら、これ、ヒロシさんが使っているバウルーの別のタイプ、ワッフルトースターBW03です。
 
ーーこのアヒルマークが、いいですね。
 
キャンパー店員 はい、ただ、すごく人気で、今在庫が切らしているんですね。
 
ーーじゃあこのシンプルなデザインの黒いほうあります? パール金属のおやつDEっSE2というものです。
 
キャンパー店員 そちらはふっ素樹脂塗膜加工をしていて、安定的な火を供給できるガスコンロ専用のものなんですね。お客さま、先ほど直火で使うこともあるといわれていましたよね? そうすると、今在庫切らしていますが、やはりバウルーのほうになるかと思います。
 
なるほど。結局、バウルーか。「ソロキャンパー・ヒロシ」、改めてスゲー、と思っちゃいました(本日2回目)。
 
「バウルーいいですね。このアヒルがね。でも在庫がね」と未練がましく話しかけて店員さんを困らせていると、「あ、ちょっと待ってくださいね」とレジのほうまで行きました。なにやら、どこかに電話をして調べてくれています。
 
そして、10分後。
 
キャンパー店員 あの、今、1ヵ月か2ヵ月かかかるようなんですが、バウルーのものが届く予定なんですね。もしあれでしたら、今予約されますか?
 
ーーえ? できるんですか!?
 
キャンパー店員 はい。すごくわずかしか入らないのですが。ただ、タイプがワッフルトースターのBW03ではなく、シングルタイプのBW01になるんですね。
 
バウルーのシングルタイプ! これは、もうバッグに入っている『ヒロシのソロキャンプ』を確認する必要はありません。ヒロシさんが持たれているバウルーに間違いないです。
 
ーーそれができるならそれで! あの、もうここでお金払っていいですかね?
 
キャンパー店員 ええ。大丈夫ですよ。
 
ということで、カード決済完了。なんと、思ってもみなかったバウルーBW01が手に入れられることになりました。いやぁ、こんなミラクルが起こるなんて、本当に幸せ者ですね。
 
なお、ビックカメラでは、他にもクーラーボックスや小さめの椅子などの他、火吹き棒や麻の火口まで売られていました。キャンパーの方は、キャンプに行く前に、寄っていきたいスポットですね。
 

麻の火口まで売っています。かゆいところに手が届くお店ですね。

 
ということで、今回は、初めてキャンプ専門店を訪れました。キャンプ店ではない店で購入する楽しみを先に味わっていましたが、キャンプ専門店は来て見るだけでテンションが上がるし、店員さんにいろいろ聞けるのもいいですね。これはネットショップでは味わえません。専門店でも売られているものは、ネットではなく、専門店に直接来店して買おう、と思いました。
 
ということで、今回はお目当だったテントが買えたので、次回はいよいよ一泊するソロキャンプを敢行したいと思います。
 

●ビックアウトドア 立川店
営業時間 10:00~21:00
場  所 東京都立川市曙町2ー12-2(JR立川北口徒歩2分)

 
 
 
(文・写真/中野一気)