調理することと暖を取ることを分けて考える
前回の記事で、息巻いて行った初の冬ソロキャンプで完全粉砕したことをリポートしました。
少し考えればわかることでしたが、ど素人がブッシュクラフトに近い焚き火やそれを用いた調理にいきなり挑むのは、あまりに無謀だといえます。
ということで、今回は一から考え直したうえで、今持っているキャンプ道具を少し考え直したいと思います。
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色々考えたところ、自分にもっとも必要なのは、バーナーですね。まず、調理用のバーナーを買うことで、調理と焚き火で暖を取ることを分けて考えることにしました。こうすれば、前回のような、焚き火がうまくできない→暖も取れない&温かいご飯が食べられないという最悪なケースは防ぐことができます。
バーナーといえば、ガスバーナーやアルコールバーナーなどがありますが、使いやすさを考えればガスバーナーになるでしょう。ヒロシさんは、ガスバーナーはSOTOのレギュレーターストーブST-310(税別5800円)を持たれています。
見せてもらったことがあるのですが、たたむと胸ポケットに入るほどのコンパクトさ。さらに、コンビニやスーパーで買えるカセットコンロ用のCB缶が燃料にできるのがいいですよね。これだと燃料の買い忘れも気にせずに済みます。
他の候補は、同じくSOTOでCB缶が燃料となるGストーブST-320(税別6800円)。これは手帳をV字に開いたような珍しい形にして使うのですが、たたむと厚さが25mmという薄さになるバーナーです。ジーンズのお尻ポケットにも入るくらいですよね。形のかっこよさと薄さが魅力的です。
しかし、どちらも品薄。実店舗では入手困難ですし、ネットで買おうとしても、在庫がないか販売価格が高騰中……。
ということで、この2つはきっぱり諦めました。そして、ネットの海をただよったところ、まず以下が候補に上がりました。
・スノーピークのギガパワーストーブ地(税別4500円)
・スノーピークのギガパワーストーブ地オート(税別5900円)
どちらもアウトドア専用の燃料OD缶が燃料のものです。スノーピークなのに、これ、価格がすごく安いんですよね。ちなみにオートのほうは、着火がこの道具だけでできるもので、オートがつかないほうは、マッチやチャッカマンで火をつけなければならないものです。
しかし、こちらの商品も、上記のSOTOの2つと同様で、市中在庫がほとんどない。適正価格で入手するには、メーカーのスノーピークや優良キャンプ専門店で予約し、数ヵ月待つことを覚悟しなければなりません……。
ということで、なんか代わりになるものがないかなぁ、と思っていた際、自分がいちばん好きな漫画『アフロ田中』シリーズの漫画家・のりつけ雅春先生のツイッターに気になる写真が!
これ、珍しいCB缶のガスバーナーですよね。これ、いいんじゃないかなぁ、と思って調べたところ、これは多分、イワタニのジュニアコンパクトバーナーCB-JCBというものであることがわかりました(違うかもしれませんが)。メーカーの直販ページでは、税込3870円+送料760円です。これは安い!
ただ、発送予定日が3~4日営業日以内となっていました。
う~ん…、実は数日後に冬ソロキャンプの2回目に挑戦したいと企んでいたんですね。さらに、やはり、実際のギアは直接手にとって、触ってみたい。
ということで、メーカーから直接買うことは諦め、キャンプ専門フロアがある、エルブレス御茶ノ水店に行ってみました。
フロア入り口の近くに、ガスストーブのコーナーがあります。スノーピークのギガパワーストーブ地とギガパワーストーブ地オートの展示もありましたが、やはり在庫なし。
で、お目当てのイワタニのジュニアコンパクトバーナーCB-JCBもありました。
う~ん……思ったよりも大きいですね。イメージしていたのは、頑張れば、ギリお尻の穴に入るくらいのものだったのですが、これは、無理ですね。
しかし、数日後に2回目の冬ソロキャンプにどうしても行きたい。
う~ん……。まぁ、なんとかなるかなぁ、ワセリン塗れば。
ということで、今回は、これを購入することに決めました。
ただ、こちらも実はこの店舗で在庫切れ。ただ、スノーピークのように「只今品切れ中です」というプレートがついていません。もしや、この展示品が買えるのでは? と思い、担当者に聞きました。
担当者 その展示品でもよければ、そちらは今すぐご用意できます。ただ、明後日でよければ、他店舗から未開封品が取り寄せることができますよ。
メーカーから直接買うと、3~4日営業日以内の発送でした。到着日はそれの1日・2日後となると、かなり早く手に入れられます。ということで、明後日来ることを約束し、取り寄せていただきました。
本当は重ねて収納できるスタッキング性の高いクッカーも買いたいのですが、今回は諦めます。焚き火だけで調理して暖も取ってしまうヒロシスタイルに憧れていましたが、とりあえず、次回は、このガスバーナーを使って、冬ソロキャンプを少しでも快適な状態で過ごせればと思います。
(文・写真/中野一気)